

去年の夏の話です。
群馬県の温泉街をちょっと外れた小さな町に住まれている男性からの依頼でした。
「妻の様子がおかしいのです。
普段から寡黙な女性なのであまり話してはくれないのですが、首筋にアザが見えたり、夜に誰かと話している声も聞こえます。
もしかしたら浮気しているのかもしれません。
私は仕事の都合で明後日から五日間海外へ行くので、その間の素行調査をお願い出来ませんか」
調査員の中に群馬県出身の者がおり、たまたま夏期休暇で実家に帰省中だったため休みを振り替えてもらい、彼に調査をまかせることにして、私は東京の事務所で報告を待つことになりました。
4日目が過ぎた頃、夜も9時を回ったのでそろそろ帰宅しようかと書類をまとめていると、その調査員から電話がありました。
「お疲れ様です。終日張り込みをしているのですが、別段変わった動きはありません。何か動きがあればまた報告致します」
「ご苦労様」と電話を切り、その日は帰宅。
時間も0時を回り、昼間の暑さの疲れか自宅のソファーの上でいつの間にか眠っていました。
携帯のコール音に起こされ、慌てて電話を取ると調査員からで、時間は既に午前3時を回っていました。
そして、調査員の口から思いもよらない一言が・・・
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