

「私、彼の笑った顔の写真が欲しいんです。お願いできますか?」
相談に来たのは20代半ばの女性でした。
付き合って半年になる彼氏がいるそうなのですが、その彼が大の写真嫌い。
2人で写真を撮ろうとしてもすぐ逃げるか、仏頂面でまともな写真を1枚も持っていないらしい。
昔の写真は?と聞いてみるとそっちも全然ダメ。
どうやら生まれたときから筋金入りの写真嫌いのようです。
「友達に頼むのもなんですし、やっぱり専門の方にお願いしようかなって思いまして。実は出来るだけ早く写真が欲しいんです。彼、もうすぐオーストラリアの方に転勤になっちゃうから・・・」
転勤までのタイムリミットはなんと3日!なぜこんなに急なのか聞いてみると、
「ここ1ヶ月、隙を見てはシャッターを切ってたんです。頑張れば何とかなるかな?と思って。でもやっぱりガードが固くって」
ここはなんとしてもベストショットを彼女にプレゼントしてあげたくなり、私は3日間張り付いてでも正面から笑顔の彼を撮って見せる、と約束しました。
それにはまず彼が笑わなくてはいけないので、これから3日間は、ふたりで出来るだけ外に遊びに行ってもらうことにしました。
明日は彼のほうが仕事らしいので、チャンスは明後日と出発の日の2日間。
とりあえず明後日はカメラを構えていても怪しくないお台場近辺でデートしてもらうことにしました。
ここなら彼も少しは油断してくれるかも。 そう考えたのですが・・・
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